
松代大本営跡を見てきました。
終戦間際に、日本の中枢機能を長野県の松代に移そうとしていた計画の跡地です。 松代にある、象山、舞鶴山、皆神山の下に地下壕を掘り、自然を活かした要塞としようとしたものです。


地下壕の中まで一般に公開されているのは、象山地下壕です。政府機関やNHK、そして今のNTTの移転先として検討されていたとか。
編みの目のように掘られた部分の一部を歩いてみてまわることができます。貸してくれるヘルメットは必ず被りましょう。
中は寒いのかと思いきや、晴れた冬の日で暖かかった外よりも、さらに少し暖かく感じました。
所々、若干天井が低くなった場所がありますが、通行に困るほどではありません。壁を触るとわかるように強固な岩を削って作られた地下壕です。むしろ、よく掘ったものだと感心します。

そして、こちらは舞鶴山の地下壕入り口です。現在は気象庁の松代地震観測所として活用されています。一般には公開されていません。

地上部分は、御座所や学習院の移転先として進められていました。現在は気象庁の庁舎として使用されています。平日であれば、一部が公開されています。

フェンス越しに見ていたら看板が目に入りました。「天皇の間...」どうやら、窓の向こうに見える障子のお部屋が御座所として使われる場所だったようです。

ここから見える景色はこんな感じ。皇室御一家が移住されてきていたら、こんな風景をご覧になられたのでしょう。

松代といえば、真田一族。上田と併せて今一番熱く語られている場所です。何でもかんでも真田と関連付けて売られていました。せっかくのチャンス、ドンドン儲けて欲しいと思うのですが、このステッカーだけはどうしても意味不明。
これから真田の里を訪れる方はぜひ大本営の跡地にも足を運ばれることをお勧めします。