さよなら豊島公会堂

 豊島公会堂が63年間の歴史に幕を下ろし、閉館したのが先月。この週末は取り壊し前の一般公開を行っていたので入ってみました。といってもわざわざ見に行ったのではありません。たまたまこの建物の前の公園内喫煙所に立ち寄った時に一般公開を知ったのでした。どうも、昭和なものには知らぬ間に引き寄せられている感じがします。

 もらった資料をには60年の利用状況の棒グラフがありました。平成に入ってからもコンスタントに年間600回以上の利用回数を維持してました。ですから、閉館になった翌月に、いきなり昭和な感じを書き散らかすのはどうかと思ったのではありますが、やはりそこには63年間の歴史がありました。

豊島公会堂の座席

 公会堂というのは今風に言えばコンサートホールとかライブハウスになるのでしょうか。でも、この空間の作りに赤い座席には公会堂の呼び名が似合います。公会堂といえば、渋谷公会堂も昨年閉館しましたね。

豊島公会堂の映写機

 平岡工業というところの映写機が2台並んでいました。この機械の大きさを見ると、映写技師という言葉がすんなりと頭に入ってきます。今の映画館はどうなっているのでしょう・・・。

豊島公会堂のピンスポ

 ウシオのスポットライト。こちらも技術がいりそうです。

豊島公会堂の控室

 こちらは舞台袖にある控室。あのソファには色々な人が座ったのでしょうね。

豊島公会堂の楽屋

 舞台の地下にある楽屋です。畳があって鏡があって、ドラマで出てくる楽屋はこんなイメージですね。

豊島公会堂のステージ

 そして、ここが舞台(ステージ)。今日ばかりは多くの人が舞台の上の人になってました。

豊島公会堂の舞台のメッセージ

 思い思いのメッセージに包まれて。

 新ホールは2019年の秋にオープン。2020年の春には「8つの劇場」を含む国際的な「文化にぎわい拠点」が誕生するとのこと。63年間、お疲れ様でした。