フィラデルフィア造幣局1 ペンシルヴェニア州のフィラデルフィアには造幣局があります。造幣局は英語でMintというようで、なんかおいしそうな名前ですが、れっきとした英単語のようです。つい最近まで何かの頭文字を取ったものかと思っていました。現に日本の独立行政法人造幣局はJapan Mintというようです。
フィラデルフィア造幣局2 その米国造幣局のサイトを見ると、今は簡単には見学できなくなってしまっているようですが(テロの影響?)、私が行った頃はふらっと立ち寄りで見学が可能でした。

入口に設置されている金属探知機を抜けるとお金の歴史のようなものが展示されている見学コースを進むことができます。とはいえ、ここでの最大の見せ場は、実際に硬貨を作っている工場が上から眺められる所です。さすがに写真撮影等はできませんが、じっくりこの目で見てきました。

工場(?)のフロアには色々な機械が並べられていて、そのまわりにはそれを操作する人たちが働いていました。彼らはこのフロアを出入りする時、タイムレコーダーのようなものに記録しているようで、遠目には普通の工場のように見えました。

ただ、機械のまわりの床にキラキラと光るものが一杯散らばっています。よくよく見るとそれは硬貨でした。それら硬貨をホウキで掃いている人もいます。さすがアメリカだなあと妙なところで感心してしまいました。

実はこの造幣局見学から帰った直後に、このフィラデルフィアの造幣局で働いていた人が逮捕されるというニュースがありました。彼はプレスに失敗した通称エラーコインを無断で持ち出しマニアに売りさばいていたとのことです。なんと1年間で800万円も稼いだとか。「あ、やっぱりねえ」って感じでしたけど。(確かにエラーものは マニア間で人気みたいです。)

そういえば、日本でも最近、似たようなニュースがありましたね。こちらはどう流出したのか不明のようですが、日本のお家芸である厳格さがだんだん守られなくなってきているのかなあと思ったりもします。