JRの電車に乗ると、ドアの非常ドアコックの上のあたりに次のような説明文がありませんか?

  もし線路に降りるときは
  特にほかの列車や電車にも
  ご注意ください。

多分、子供の頃からだと思いますが、この日本語には若干、違和感を覚えていました。「もし線路に降りるときは」までは特に問題ありません(厳密に言えば、非常用ドアコックを開けるということは、車内から線路に降りることを目的としているのだから、「もし」は不要かもしれません)。しかし、これに続く文章がちょっと変です。「特に列車や電車にもご注意ください。」きっとこの文章を考えた人は、手が挟まったり、足をくじいたりといろいろと心配しなければいけないことがあるけれど、その中でも列車や電車には注意してもらいたいという気持ちでこれを書いたのでしょう。確かに列車や電車に轢かれたら命を落としますからね。少ないスペースでこの思いを伝えるために「特に」とか「電車にも」の「も」を使ったんだと思います。でも、そのせいでちょっとくどくなってしまっているようです。私だったら、シンプルに「列車や電車にご注意ください」か、もっと注意を引くように「列車や電車に轢かれないようご注意ください」と直接言い切ってしまうと思います。

私自身、人の文章を添削できるような文章を書いていないのはよくわかっていますが、毎日、武蔵野線の中であの文章を見るたびに気になってしまっているので、コメントしてみます。