そういえば、DELLのパソコンにVine Linux 3.0をインストールしたらWindows XPが起動しなくなった話をこちらのページで書き、こちらのページではOSの再インストールについて触れましたが、その後、Vine Linux 3.0を再インストールした話は披露しておりませんでした(披露というほどのものでもありませんが)。

私がここで述べる手順は、もしかしたら大きな間違いを含んでいるかもしれません。無駄な遠回りをしているかもしれません。その点はご了承ください。

前回Vineをインストールしたパーティションは、この時、データ退避用にFAT32に変更してしまいましたので、インストールからやり直す必要がありました。とはいえ、これは既に一度実施済みなのでそれほどの苦労でもありません。ただ、今回は同じ過ちを繰り返さないために、こちらのサイトを参考にさせていただいて、以下の2点に注意するようにしました。

  • LILOはLinuxをインストールするパーティションの最初のセクタに書き込む。
  • インストール中にブートディスクを作成しておくこと

そして、インストール開始。前回作成したISOイメージを書き込んだCD-Rを使ってブートし、そのままインストール作業に入りました。

上記の2点だけを注意し、インストール画面を先に進めます。LILOのインストール先については確かに選択画面がありましたので、きちんと「ブートパーティションの最初のセクタ」を選択しました。ところがです。2番目のブートディスクの作成については、そのようなタスクがインストール中には見つけられませんでした。Vine Linuxのサイトを確認したところ、はたして、Vine Linux 3.0からはインストール中のブートディスクの作成タスクは削除されたとのことでした。

インストールは完了したものの、このままではVineの起動ができません。ある意味、前回よりもたちが悪いです。(^^; 仕方がないのでCD-Rからrescueモードで起動して対処しました。具体的には以下の手順でデュアルブートの環境を構築しました。

まず、CD-Rから起動し、「boot:」のところで「linux rescue」と入力します。すると「Choose a language」となりますので、「Engilsh」を選択します。次のキーボードの選択では「jp106」を選択し、「Continue」、「OK」と進みます。これでCD-Rからのブートが完了し、HDD上のパーティションは/mnt/sysimageにマウントされた状態になるようです。言われたとおり、

  # chroot /mnt/sysimage

chrootしてから処理を行いました。ここからは上記の参考にさせていただいたサイト通りの操作です。

  # dd if=/dev/hda5 of=bootlnx.img bs=512 count=1

liloをインストールしたセクタを取り出します。次にWindows XP上でフォーマットしたフロッピーディスクをマウントし、取り出したセクタのファイルをコピーします。

  # mount -t vfat /dev/fd0 /mnt/floppy
  # cp ./bootlnx.img /mnt/floppy

最後にマシンをリブートします。

  # exit
  # exit

最初のexitでchroot環境から復帰し、次のexitでリブートします。

次にWindows XP側で変更を行います。まず、先ほどフロッピーディスクにコピーしたファイルをWindows XPのルート(通常、Cドライブ)にコピーします。次にboot.iniファイルを編集します。ファイルの最後に以下の1行を追加しました。

  c:\bootlnx.img="Vine Linux 3.0"

以上で設定は完了です。これで、マシン起動時にXPかVineかを選択できるようになりました。めでたし。めでたし。

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